お尻の筋トレをしてもヒップアップしない理由
ヒップアップのために行う代表的なトレーニングといえば、スクワット・ヒップリフト・デッドリフトなどがありますよね。でも、それらのエクササイズをしていても…
- お尻じゃなくて太ももに効く
- 腰が痛くなる
- いつのまにか脚の張り感も強くなっている
というケースが少なくありません。その根本的な原因のひとつが、「重心の位置」と「足裏の感覚」です。
前回の記事まだ見てない人はコチラを先に見てください
【ヒップが下がるのは“退化”のサイン?】人間らしいお尻の使い方、できてますか?
骨盤の位置は“足のアーチ”が重要
私たちの身体は、上からではなく下から積み上がって構造ができています。つまり、足→膝→骨盤→背骨という順で連動しており、足元(足指・アーチ)の崩れが骨盤や背骨の配置に影響します。(姿勢変移)
具体的には:
- 足指が使えず、かかと重心になると→骨盤が後傾しやすい
- 土踏まず(内側縦アーチ)が落ちると→外ももが張りやすくなり、膝下の骨のねじれに繋がります→O脚やX脚になることも
- 小指側の重心が強いと→下半身の外側ばかり使ってしまう
このように、足のアーチと足指の使い方が骨盤の傾きや股関節の動きに大きく影響するのです。
足元が不安定な状態では、お尻の筋肉(特に大臀筋)は”上手く機能しません”。
足指が使えないと、ヒップアップできない理由
足指の感覚入力が弱いと、立っているときや歩いているときに…
- 前に進む推進力が出せない
- 重心がかかと側に残りやすくなる→前ももの張りにつながる
- 股関節をうまく伸展(後ろに押す)できない→ふくらはぎの張りにつながる
結果的に、ヒップアップに欠かせないお尻の主働筋(大臀筋・中臀筋)が働きにくくなってしまいます。
逆に、足指がしっかり地面を捉え、アーチが保たれていれば、背筋が伸びて歩行時に股関節の伸展がスムーズになり、お尻の筋肉が自然と働くようになります。
歩き方とお尻の関係:ヒップラインは「安定した後方支持」が重要
ヒップアップに欠かせないお尻の筋肉(特に大臀筋)は、歩行中の立脚初期〜中期にかけて主に働きます。
このとき、股関節が安定して体を支え、骨盤を前方に送り出す「後方支持」の役割を担っています。
もしこの局面で足指が使えず、かかと重心のまま歩いていると──
- 重心が後方に残る
- 股関節がしっかり伸展しない
- 大臀筋が機能せず、代償的に前ももやふくらはぎが頑張ってしまう
という流れになります。
結果的に…
- 前ももがパンパンに張る
- お尻が垂れやすくなる
- ふくらはぎが張る
- 美脚にならない
といった悩みにつながっていくのです。。
“足部”からヒップアップするための実践ステップ
ここからは、足元からお尻を目覚めさせるための3ステップをご紹介します!
ステップ① 足指・足裏の感覚チェック
- 裸足になって、まっすぐ立ちます
- 地面を“足の指で握る”のではなく、“指先で押す”感覚を確認
- 片足立ちをして、指先が地面を捉えているかを感じてみましょう
→ 足指が使えていない人は、バランスが不安定になりがちです。
ステップ② 足裏アーチの再教育
- タオルギャザー(足指でタオルを引き寄せる)
- つま先立ち→かかとおろしをゆっくり10回(ふくらはぎだけでなく足底筋も活性化)
- 足裏ボールマッサージで感覚を目覚めさせる
→ 足底の筋肉が目覚めると、立ち方・歩き方が変わります。

ステップ③ 呼吸と合わせたヒップアクティベーション(活性化)トレーニング【ヒップリフト】
- 仰向けで膝を立て、鼻から吸って口から息を吐く
- 息を吐きながらお尻をゆっくり持ち上げる(ヒップリフト)
- 足裏3点(かかと・親指・小指)で床を押しながら動作
→ 呼吸と足底感覚を同時に使うことで、骨盤とお尻が連動しやすくなります。

※ヒップリフトはあくまでお尻の活性化や可動域の改善のためのものです
見逃しがちな“足”を整えると、体は本当に変わる
私たちは、「お尻がたるんできた」「脚が太くなった」と感じたとき、つい「筋トレを増やそう」と考えがちです。でも実は、その前に必要なのは…
足元を整え、正しい感覚を身体に戻すこと。
足指・アーチ・重心・感覚。
この“土台”が整っていないと、どれだけ頑張ってもお尻は上がりません。もちろん脚痩せも困難です!
まとめ:ヒップアップは“足指・足裏”が超大事!
- 骨盤は、足元の情報に影響されて動いている
- 足指と足裏が使えなければ、お尻は働かない
- かかと重心・アーチ低下がヒップラインを崩す
- お尻トレより、まず足元リセットが近道!
美脚も、くびれも、姿勢改善も、呼吸の安定も──
「足元の感覚」が支えています。
今日からぜひ、カラダを変えるために”足を整え”そしてヒップアップを目指して下さいね