
夕方になると、脚がパンパンに張ってしまう…。
「朝履けたブーツが夕方にはきつい」「デスクワーク後は脚が重くて帰り道がつらい」そんな経験はありませんか?
多くの方は「塩分の取りすぎかな」「運動不足だから仕方ない」と思ってしまいますが、実は**日常の“歩き方のクセ”**がむくみの大きな原因になっていることがあります。
今日はパーソナルトレーナーの視点から、「歩き方とむくみの関係」をお伝えします。
なぜ歩き方で“むくみ”が起こるの?
脚のむくみは、血液やリンパの流れが滞ってしまうことで起こることが多いです。
特に重要なのがふくらはぎの筋肉(第二の心臓とも呼ばれる)。
この筋肉がポンプのように働き、下半身に溜まった血液を心臓に押し戻しています。
ところが、歩き方にクセがあると…
- 足首をしっかり使えない
- 膝が伸びきらない
- 骨盤が後傾している
こうした動作のズレでふくらはぎの筋肉が十分に働かず、血液やリンパが滞り、脚がパンパンになりやすいんです。
ありがちな“歩き方のクセ”チェック
あなたの歩き方、こんなクセありませんか?
- ペタペタ歩き(かかとから着地せず、足裏全体でドスンと歩く)
- 内股歩き(太もも同士が擦れるように歩く)
- 膝が曲がったままの歩行(猫背や骨盤後傾とセットになりやすい)
- つま先だけでチョコチョコ歩く(ヒールを履く方に多い)
これらのクセは、ふくらはぎやお尻の筋肉を使わずに歩いてしまう典型的なパターン。
特に女性はヒールやデスクワークの影響で、このような歩き方になりがちです。
姿勢と歩行の関係
実は、歩行のクセは姿勢のクセから始まります。
- 猫背 → 骨盤が後傾し、脚が前に振り出しにくい
- 反り腰 → 太ももの前ばかり使って脚が張る
- 肩が前に丸まる → 呼吸が浅くなり、体幹が不安定に
つまり「むくみ=歩き方の問題」だけでなく、姿勢や呼吸のズレも関わっているんです。
解決のカギは「呼吸と足首」
歩き方を改善してむくみを防ぐには、次の2つがポイント。
- 深い呼吸で体幹を安定させる
- 息を吐きながらお腹を引き込み、姿勢を安定させる
- 体幹が安定すると脚が軽く振り出せ、ふくらはぎの筋肉が自然に働く
- 足首の動きを取り戻す
- かかとから着地して、親指で地面を蹴る
- 足首をしっかり動かすことで“血液のポンプ”機能が最大化する
今日からできる簡単エクササイズ
- 呼吸リセット(椅子に座って)
- 骨盤を立てて座り、両手を肋骨に添える
- 鼻から吸って肋骨を横に広げ、口からふーっと吐く
- 10回繰り返す
- かかと上げ(カーフレイズ)
- デスクワーク中にかかとをゆっくり上下する
- ふくらはぎのポンプを刺激してむくみを防ぐ
- 正しい歩行を意識
- 「かかと → 小指の付け根 → 親指」で体重移動
- 足で床を押してお尻を使っている感覚を持つ
まとめ
夕方の脚のパンパンは、ただの体質や塩分のせいではなく、歩き方のクセが原因になっていることが多いです。
- 姿勢と呼吸を整える
- 足首をしっかり使って歩く
- デスクワーク中もこまめにふくらはぎを動かす
この積み重ねで、夕方の脚はぐっと軽くなります。
パーソナルトレーニングでは、あなたの歩行や姿勢を分析して「むくみにくい身体の使い方」を一緒に身につけていけます。
「ダイエットしても脚痩せしない」「むくみで脚がパンパン」という方こそ、歩き方から見直すことが本当の解決策になるかもしれません。